右京区 山越・宇多野と市街中心部を繋ぐ 10号系統
10号系統は、右京区の山越、宇多野地区と市街地を結ぶ路線です。梅津営業所(西日本ジェイアールバス委託)担当。この路線の歴史は永く、1950年に祇園-宇多野(現 福王子)間で運行を始めました。私が幼少の頃、北野白梅町辺りで頻繁に「宇多野」行き、「祇園」行きバスを見かけており、当時行った経験の無い「宇多野」・「祇園」という土地に非常に興味を持ったものでした。
この系統は山越操車場で操車を行います。ここ山越という場所から西に向かうと「嵯峨野」と呼ばれる地域、更に進むと奥嵯峨、嵐山に着きます。山越操車場は10号系統の他に、嵐山を経由して市街地に向かう11号系統。宇多野から世界遺産街道を行く59号系統。同じく宇多野から京都駅方面へ向かう26号(仁和寺から西大路通経由)・75号系統(双ヶ岡・天神川・五条通経由)などの始発バス停となります。
10号系統は、この山越操車場を出発し北へ向かいます。すぐに右折東進し鳴滝、福王子を通ります。この辺りは「宇多野」と呼ばれる地域です。「日本後紀」には「宇太野」との記載があり、また光孝、村上、円融の3天皇の陵墓があったり、「禁野」として、天皇の鷹狩りの猟場とされていた地域です。
福王子交差点をさらに東進すると「仁和寺前」に到着します。仁和寺は世界遺産にも登録されています。皇室との関係が深い門跡寺院で「宇多法王」がお住まいになっていたことから「御室御所」と呼ばれていました。
10号系統はこの次の交差点で進路を南東に取り「一条通り」方面に向かいます。やがて嵐電北野線を渡り、妙心寺北門前を通ります。
この先の馬代通り交差点から西大路通間の一条通りは西行き一方通行の為、東行するバスは南へ迂回し「島津アリーナ京都前」を通ります。
すぐに西大路通に着きます。この交差点は「大将軍」と言います。
大将軍を左折、北野白梅町まで北上します。今度は「左大文字」が見えてきます。
北野白梅町で右折、今出川通を東進します。まもなく「北野天満宮前」です。
ここからは「比叡山」が綺麗に見えます。
10号系統は、ここから丸太町通を東進します。
堀川丸太町では右手に「二条城」があります。堀川通を渡ると、左手には京都府庁があります。更に進むと地下鉄烏丸線が走る烏丸通と交差します。ここから左手の森は御所です。
バスは河原町通を更に南下し、市街で最も賑やかな通りを走ります。
やがて、「四条河原町」バス停に到着します。
バスの字幕は「御室仁和寺・山越」行きに代わっています。
四条河原町を左折、鴨川を渡ります。
四条大橋から北を望むと鴨川、その源流のある京都北山を眺めることができます。
四条大橋を渡った所を左折すると「四条京阪」バス停です。
この後、バスは北上し「三条京阪」BTで時間調整し、河原町通に戻り、往路と逆に山越操車場に向かいます。
沿線には観光名所も沢山ありますが、地域住民の足としての役割の方が大きい路線です。
営業係数は「115」(京都市バス平均「92」)。
1日平均旅客数「3,683人」(京都市バス平均367,698人)。
運行頻度は昼間1時間当たり3本程度。
料金は均一区間内なので230円です。
運行実績は平成29年度、運行情報は2019年9月現在です。
ご利用の際には該当HPなどでお確かめ下さい。
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