北大路BTから鷹峯を結ぶ 北1号系統
北1号系統は地下鉄烏丸線北大路駅のある、北大路BTと京都市北区鷹峯地区を結ぶ路線です。
鷹峯地区は勾配が急で道路も狭くなっています。ここを通る市バスは6号系統と北1号系統ですが、これら路線バスは時計回りの一方通行となっています。
北大路BTは京都で唯一の地下バスターミナルです。
北大路BTを発車したバスは北大路堀川まで西進し、堀川通を北上します。
行き先案内にも「雲ケ畑」「鞍馬」「上賀茂」など京都洛北の地名が出てきます。
堀川北山で北山通を左折、西に向かいます。
北山通を「仏教大学前」まで進みます。仏教大学前で進路を北に取り、鷹峯に向け勾配を登ります。
ここから勾配が増していきます。
「源光庵前」はこの路線の最高所に位置します。
この交差点から市街地方面を見ると「ずいぶん登ってきた」と感じられます。
ここ鷹峯は、平安時代には代々の天皇による、遊猟・鷹狩の場とされ、鷹狩りの鷹を捕捉できる場所として知られていたようです。
1591年豊臣秀吉が「御土居」を構築しましたが、鷹峯は洛外となってしまい治安の悪い場所だったようです。
しかし、1615年本阿弥光悦が徳川家康よりこの地を与えられ「光悦村」を形成し、芸術・文化の一大拠点となりました。
「源光庵前」バス停から、これら3寺院は近隣にあります。市街から少し離れていることから、現在も静かでゆっくり落ち着いて拝観することが出来ます。
「源光庵前」バス停を出たバスは、狭い下り坂を降りていきます。
対向の乗用車と困難な離合を繰り返しようやく「玄琢下」へたどり着きます。玄琢下手前の土手は 御土居史跡 です。
玄琢下を右折し北山通に合流する場所は「紫野泉堂町」です。北大路BTから来たこのバスは先程、前方交差点を左から右に通り過ぎて仏教大学前方面へ向かいました。
ここからバスは、北山通、堀川通、北大路通と往路と逆に進み、北大路BTに到着します。
営業係数は「86」(市バス全系統平均92)と優秀です。
1日平均旅客数「1,979人」
料金は均一区間内なので230円です。
運行頻度は平日昼間1時間当たり3本。地下鉄からのフィーダー路線であるため深夜23時台まで運行があります。
地元の足と観光需要を両立している路線だと思います。