京都市街を小さく1周。201号系統。
201号系統は、四条通・東山通・今出川通・千本通で京都市街を1周する路線です。京都市電1号系統の代替路線です。
担当は梅津営業所(直営)。操車は「みぶ操車場」で行っています。
みぶ操車場は後院通り(千本三条から四条大宮へ繋がる通りで、碁盤の目に道路が敷かれた京都では珍しい斜めの道です)に面しています。かつては市電みぶ車庫があった場所です。
「みぶ操車場前」を出発した201号系統(甲)は次の停留所「四条大宮」で左折、四条通を東進します。
ここから祇園までは京都で1番の商業地域です。鉄道との接続も多く、四条大宮では阪急、嵐電。四条烏丸では阪急、地下鉄烏丸線。四条京阪前で京阪と接続します。
四条京阪前の手前で鴨川を渡ります。四条京阪前バス停は南座の向かい側です。ここからは正面には八坂神社の門が見えてきます。
四条通が東山通に突き当たる地域を「祇園」と呼びます。八坂神社の門前でもあり、京都で最も賑やかな場所です。
201号系統(甲)は祇園交差点を左折。東山通(東大路通)を北上します。四条から三条を過ぎた辺り、右手に平安神宮・岡崎公園です。
なおも北上すると丸太町通交差点です。交差点名・バス停名は「熊野神社前」です。熊野神社が有ります。811年日円上人が紀州熊野大神を勧請したところです。
201号系統(甲)は更に北上します。京大病院を過ぎると、京都大学です。今出川通と東山通の交差点を「百万遍」と呼びます。
百万遍の由来は、この交差点の北東にある知恩寺(通称:百万遍)にあります。1331年、疫病が大流行した時、知恩寺の善阿空円上人が百万遍念仏(個人が7日程で100万回念仏を唱える)を唱えたところ疫病が収まり、後醍醐天皇から「百万遍」という号を賜ったと伝えられています。
201号系統(甲)は百万遍交差点を左折して西に向かいます。
まもなくバスは京阪電車・叡山鉄道に接続する「出町柳」に停車します。発車後すぐに鴨川を渡ります。河原町通を渡り、京都御所を左、同志社大学を右に見て、烏丸通に至ります。こちらでは地下鉄烏丸線と接続します。バスはさらに西進し、白峯神宮の有る、堀川今出川に着きます。
白峯神宮は崇徳天皇・淳仁天皇を祀っていますが、こちらの地主社は蹴鞠の守護神であり、サッカーをはじめ、球技の守護神として知られています。
201号系統(甲)は、千本通まで西進します。
ここで左折、千本通を南下します。
千本三条から後院通に進み、みぶ操車場前に帰ってきます。
営業係数は「72」(京都市バス全系統平均「92」)
旅客数1日平均旅客数「13,054人」(京都市バス全体「367,698人」)
運行頻度は、平日昼間5~6本程度です。
観光客の影響少なく、安定して地元民の足となっている路線です。
運行情報は2019年3月現在です。