京阪-京都駅「直結!」 「京阪七条-京都ステーションループバス」新規開設
2019年4月1日、京阪バス(洛南営業所担当)が、「京阪七条-京都ステーションループバス」を新規開設しました。
京都駅東隣の「ザ・サウザンドキョウト」と「七条京阪前」を約5分で直結します(途中停留所はありません)。
7:00頃から21:00頃まで、15分間隔で運行されます。
これまでは、京阪電車の駅では京都駅に向かうには、「東福寺」でJRに乗り換えるよう案内がありました。この4月から、新しい連絡ルートが出来ました。また、京阪線内でも「ステーションループバス」のアナウンスがあります。
4月2日、朝と昼の2回乗車しました。乗客は、朝は私を含め2人でしたが、昼は10人程度でした。皆さん、京阪からの割引券をお持ちでした。料金は230円(交通系ICカード利用可能)ですが、「京阪電車」および「ザ・サウザンドキョウト」「京都センチュリーホテル」を利用すると100円(現金のみ)になります。(割引券が必要。それぞれ配布されています)
車両デザインは定期観光SHD特別車で人気の「舞妓さん」デザインです。こちらのデザインは大阪方面の高速バスにも採用されており、京阪バスのキャラクターデザインとして浸透しています。
また、「芸͡妓さん」デザインの車両もあります。
京阪沿線に住む私は、京都駅-京阪七条間は市バスで頻繁に利用していましが、東山方面への観光客による混雑で乗車、降車共に一苦労でした。今後は、この路線の利用により、随分と快適になりそうです。
掲載画像は2019年4月撮影です。
運行情報は2019年4月です。ご利用の際には該当㏋などでお確かめ下さい。
京阪バスでは同じく4月1日より「京都醍醐寺ライン」(山急バス改定)、「西本願寺清水寺ライン」(新規路線)という路線も登場しました。後日、乗車する予定です。
京都駅を中心に南部を循環 208号系統
208号系統。担当は九条営業所(直営)。東西を九条通・七条通、南北を西大路通・東山通を巡る循環系統です。
旧京都市電8号系統の代替え路線です。行き先表示幕の系統番号がオレンジ地の循環系統は8路線ありますが、この系統が所要距離・時間等、最も小さい規模の循環系統です。
九条営業所は市電九条車庫の跡地にあり、かなり広い敷地を持つ営業所(車庫)です。
九条営業所を発車した208号系統(乙)は、新堀川通を渡り、「東寺駅前」で近鉄電車に接続します。すぐに、東寺の五重塔が右手に見えてきます。この区間は京都駅を発着する高速バスなども多く利用しています。
更に、西へ進み、西大路通を右折します。「西大路駅前」では、JRと接続します。そのJRの線路の下をくぐって、「西大路八条」に着きます。ここには、平清盛の八条別邸跡、「若一神社」があります。出世の神様としても知られていますが、神社のご神木である楠を避けて西大路通がここだけ西側にずれています。
西大路通を北上し、七条通を右折して東進します。七条商店街を過ぎると、左手に京都中央市場が現れます。そして、「鉄道博物館」「水族館」がある梅小路公園に着きます。ここで交差するJR嵯峨野線には、2019年3月に「梅小路京都西駅」が開業しました。この辺りは京都の新しい観光拠点です。
208号系統(乙)は、堀川通を右折、少し南下して、塩小路通から京都駅に行きます。
BT内は常に混雑しています。
京都駅BTを発車した208号系統(乙)は烏丸通から七条通に戻ります。
この先、鴨川を渡ると「京阪七条」、京阪電車と接続しています。
更に進むと、「国立博物館」「三十三間堂」があり、東山通に突き当たります。正面には「智積院」です。
208号系統(乙)は東山通を右折、南下します。
「新熊野(いまくまの)神社」のある「新熊野」バス停はJR琵琶湖線の立体交差上にあります。
さらに南下すると、東山通は右に曲がって行き、九条通となります。この辺りに、紅葉で有名な東福寺があります。この先、鴨川を陸橋(大石橋)で渡ります。
営業係数は「102」(京都市バス全体では「92」)。
1日平均旅客数「3,779人」(京都市バス1日平均旅客数「367,698人」)。
経路の東地区には観光拠点がありますが、主に地域の足として活躍しています。
関東方面、平日利用なら是非チェックしてください
京都市街を小さく1周。201号系統。
201号系統は、四条通・東山通・今出川通・千本通で京都市街を1周する路線です。京都市電1号系統の代替路線です。
担当は梅津営業所(直営)。操車は「みぶ操車場」で行っています。
みぶ操車場は後院通り(千本三条から四条大宮へ繋がる通りで、碁盤の目に道路が敷かれた京都では珍しい斜めの道です)に面しています。かつては市電みぶ車庫があった場所です。
「みぶ操車場前」を出発した201号系統(甲)は次の停留所「四条大宮」で左折、四条通を東進します。
ここから祇園までは京都で1番の商業地域です。鉄道との接続も多く、四条大宮では阪急、嵐電。四条烏丸では阪急、地下鉄烏丸線。四条京阪前で京阪と接続します。
四条京阪前の手前で鴨川を渡ります。四条京阪前バス停は南座の向かい側です。ここからは正面には八坂神社の門が見えてきます。
四条通が東山通に突き当たる地域を「祇園」と呼びます。八坂神社の門前でもあり、京都で最も賑やかな場所です。
201号系統(甲)は祇園交差点を左折。東山通(東大路通)を北上します。四条から三条を過ぎた辺り、右手に平安神宮・岡崎公園です。
なおも北上すると丸太町通交差点です。交差点名・バス停名は「熊野神社前」です。熊野神社が有ります。811年日円上人が紀州熊野大神を勧請したところです。
201号系統(甲)は更に北上します。京大病院を過ぎると、京都大学です。今出川通と東山通の交差点を「百万遍」と呼びます。
百万遍の由来は、この交差点の北東にある知恩寺(通称:百万遍)にあります。1331年、疫病が大流行した時、知恩寺の善阿空円上人が百万遍念仏(個人が7日程で100万回念仏を唱える)を唱えたところ疫病が収まり、後醍醐天皇から「百万遍」という号を賜ったと伝えられています。
201号系統(甲)は百万遍交差点を左折して西に向かいます。
まもなくバスは京阪電車・叡山鉄道に接続する「出町柳」に停車します。発車後すぐに鴨川を渡ります。河原町通を渡り、京都御所を左、同志社大学を右に見て、烏丸通に至ります。こちらでは地下鉄烏丸線と接続します。バスはさらに西進し、白峯神宮の有る、堀川今出川に着きます。
白峯神宮は崇徳天皇・淳仁天皇を祀っていますが、こちらの地主社は蹴鞠の守護神であり、サッカーをはじめ、球技の守護神として知られています。
201号系統(甲)は、千本通まで西進します。
ここで左折、千本通を南下します。
千本三条から後院通に進み、みぶ操車場前に帰ってきます。
営業係数は「72」(京都市バス全系統平均「92」)
旅客数1日平均旅客数「13,054人」(京都市バス全体「367,698人」)
運行頻度は、平日昼間5~6本程度です。
観光客の影響少なく、安定して地元民の足となっている路線です。
運行情報は2019年3月現在です。
「安芸線」 土佐の高知 長距離路線バス乗車記
その昔、高知市街から安芸まで、「土佐電気鉄道」が鉄路を運営していました。現在も「とさでん交通」の鉄道路線は「後免(ごめん)駅」まで運営しています。後免-安芸間(安芸線)は1974年に廃止されました。現在、鉄路としては「土佐くろしお鉄道」が走っていますが、代替路線として路線バス「高知東部交通安芸線」が運営されてます。
鉄路「安芸線」廃止当初は土佐電気鉄道バスが走っていました。2014年10月、高知県交通、土佐電ドリームサービス、土佐電気鉄道 3社は「とさでん交通」に事業統合されました。安芸線は「とさでん交通」が走っていましたが、2017年10月、高知東部交通に移管されました。車両も数台、移譲されたようです。
現在の安芸線、高知市の桟橋車庫付近の「桟橋通五丁目(一部県庁前)」から安芸市の「安芸駅」まで、一日11往復、所要時間は1時間40分程度です。
乗車当日、「はりまや橋」に現れたのは、この車両です。
この時、乗客は私1人です。
「はりまや橋」を発車したバスは、しばらく軌道沿いを走ります。
南国バイパスを経由し、高知病院に立ち寄り、再び軌道沿いを走り「後免町」に至ります。
乗客は少なく、通過する停留所も多く、高知病院や後免町では時間調整を行います。
この後、バスは「土佐くろしお鉄道」に沿い「野市」に到着します。
更に進み、「あかおか」「香我美」、そして「夜須」。
こちらでも時間調整です。
太平洋を右に望み、バスは進みます。
「赤野」を過ぎて高台から望む太平洋は素晴らしいです。
まもなく、バスは「安芸営業所」に到着します。
安芸営業所には、待合所・トイレ・飲み物の自販機があります。
この先バスは、国道の1本南側の旧道を通って、安芸駅に向かいます。
「はりまや橋」を出発して1時間40分程度、ようやく「安芸駅」に到着です。
私を含め、数人の乗客を降ろして、バスは安芸営業所に戻って行きました。
ここから東へは「土佐くろしお鉄道」が「奈半利」まで走っています。また、室戸岬、甲浦まで高知東部交通バスが走っています。
東山、熊野神社から円町、西大路。古都外周 202号系統
202号系統。担当は九条営業所(直営)。循環路線で旧市電の代替え路線の為、早朝から深夜まで走っています。
東山通では観光路線として、西大路通では通勤通学等、地元の足として活躍している路線です。
九条営業所を出発した202号系統(甲)(反時計回り)は、九条通を東進、紅葉で有名な「東福寺」から東山通を北進します。
「今熊野神社」、「泉涌寺道」を過ぎ「国立博物館や三十三間堂、智積院」のある東山七条を更に北上。「清水道」、「祇園」と進み、「平安神宮」のある「岡崎公園」を右に見て北上を続けます。
丸太町京阪前では、京阪電車に接続し、鴨川を渡ります。河原町通を越え、「京都御所」を右に見て、裁判所前を過ぎ、烏丸丸太町で地下鉄烏丸線と接続します。
府庁前を過ぎ、堀川通、平安京の遺構が残る千本通を越え、西大路通と交差する西ノ京円町(JR円町駅)で左折。ここから西大路通を南下します。
西大路御池で地下鉄東西線と接続した後、西大路三条で嵐電の軌道と交差します。ここには、嵐電の「西大路三条駅」が在り、専用軌道から路面軌道になる場所で、絶好の嵐電撮影ポイントで知られています。
202号系統(甲)は更に南下を続け、西大路四条(西院)、五条、七条、そして「JR西大路駅」駅のある西大路九条を左折、九条通を東進し、」九条営業所に戻ります。
202号系統(乙)には一部の便は、九条営業所に至る手前で京都駅八条口に立ち寄る便も設定されています。
また、快速202号系統として、九条営業所から「立命館大学前」を終点、そして、九条営業所に戻る便の設定もあります。
こちらは快速205号系統と共に、通学需要に応える路線です。
営業係数は「78」。(京都市バス全系統平均「92」)
1日当たり平均旅客数「13,773人」。(京都市バス全系統平均「367,698人」)。
京都市街南部循環 207号系統
東西は九条通、四条通、南北は大宮通、東山通を通る、市街南部循環路線です。
担当は九条営業所(直営)。この路線も旧京都市電代替路線という位置付けから、早朝から深夜まで走っています。
207号系統(乙)は九条車庫を出て、九条通を西進します。「東寺」のある九条大宮で右折、大宮通を北進します。
「京都水族館前」(「京都鉄道博物館前」)を過ぎ四条大宮まで北上。四条大宮で右折します。
ここで字幕は東山通を表すオレンジ色帯になります。ここからは四条通を東進し、阪急電車と接続します。また、四条烏丸では地下鉄烏丸線と接続します。
この先は、京都で最も賑やかな商業地域です。
さらに東進し、鴨川を渡り京阪祇園四条駅(南座前)バス停に着きます。
そして、「祇園」地域をバスは走ります。道の両側の歩道は、昼夜、行きかう人で賑やかです。
207号系統(乙)は、「八坂神社」のある祇園交差点から東山通を南下していきます。「清水寺道」を過ぎ、「国立博物館」「三十三間堂」のある東山七条、「今熊野神社」、「泉涌寺道」を過ぎ、「東福寺道」から九条通に戻ってきます。
大石橋を通って、九条車庫に到着します。
この路線は朝夕と通勤に利用することがあります。大宮通では、主に地元市民の通勤や買い物の足として、四条通・東山通では観光客の足として利用されています。
営業係数は「59」(京都市バス全系統平均「92」)。
1日平均旅客数「14,276人」(京都市バス全系統平均「367,698人」)。
運行頻度は昼間1時間当たり7本程度です。
とても利用頻度の高い路線と言えます。
運行データは2019年2月現在です。
嵯峨・常盤・花園地区から市街地中心部へ 91号系統
この路線は洛西営業所(近鉄委託)担当です。
一方の起終点が「大覚寺」である為、観光客の利用もありますが、新丸太町通沿線(嵯峨野・常盤・花園地区)と市街地を結ぶ『地域の足』としての役割を大きく担っています。私的にも、通勤等でよく利用する身近な路線です。
市街地側の起終点は四条烏丸です。阪急や地下鉄烏丸線に接続し、市街で一番の商業地域です。
ここから四条通を西進します。平将門の首塚由来の「膏薬の辻子」を過ぎ、四条堀川を越え、四条大宮に着きます。ここでは、阪急の他、嵐山行嵐電にも接続します。
更に西進し、新選組ゆかりの「壬生寺」近くを通ります。バスは西大路四条(西院)を右折します。
この地名、西院とは古く淳和天皇の離宮・後院が京都の西方のこの地にあった事に由来すると言われています。また、嵐電の駅名は西院を「サイ」と読みます。上の写真左の白壁は「高山寺」のものですが、ここは「賽の河原」(サイノカワラ)にまつわるお話も存在します。
ここからバスは進路を北に変え、西大路通を北上します。
嵐電にも接続している西大路三条を過ぎ、西大路御池では地下鉄東西線と接続します。
北上を続け、緩やかな上り坂の頂上が「太子道」です。なぜ太子道の由来は、この交差点から西へ伸びる道は聖徳太子を祭る「広隆寺」への昔の参道だったからです。この先、円町の交差点で左折したバスは、JR円町駅前のバス停に停車します。ここから先はJR嵯峨野線と並行して西進します。
「妙心寺」前を過ぎ、JR花園駅を発車すると、右手に「双ヶ岡」が現れます。吉田兼好が徒然草を執筆したとされる場所です。そして、「太秦映画村」近くを通り、嵯峨野へ向かいます。
JR嵯峨嵐山駅を過ぎ丸太町清滝道を右折、嵯峨釈迦堂(清涼寺)を左に見て右折、「大覚寺」に着きます。また、この交差点を直進すると、愛宕山の登山口、清滝に至ります。途中、五山の送り火「鳥居」の麓を通過します。
到着したバスは折返し、四条烏丸行きとして発車していきます。
今回は、名所・旧跡・伝承なども辿ってみました。